黒井緑朗のひとりがたり

きままに書きたいことを書き 云いたいことを云う

2021-04-05から1日間の記事一覧

四月大歌舞伎第一部(歌舞伎座)

四月大歌舞伎は『小鍛冶』から。能の『小鍛冶』をもとにした舞踊劇で、歌舞伎演目としては1997年以来ひさびさの上演。澤瀉屋ゆかりのこの作品、シテである童子実は稲荷明神を市川猿之助、小鍛冶を市川中車が演じる。 幕があがり一面の紅葉という季節感のなさ…

『夜鳴きうぐいす』『イオランタ』(新国立劇場大劇場)

けっしてメジャーなレパートリー作品とはいいがたいふたつの演目を抱き合わせた、意欲的なプログラムが新国立劇場のオペラのラインナップにならんだ。ストラヴィンスキーの『夜鳴きうぐいす』とチャイコフスキーの『イオランタ』である。 ともにロシアの作曲…