黒井緑朗のひとりがたり

きままに書きたいことを書き 云いたいことを云う

秀山祭九月大歌舞伎第一部(歌舞伎座)

九月大歌舞伎の第一部。 『白鷺城異聞』は、ご当地ものの「顔見世狂言」の域を出ないもの。それぞれの役者の特性が活きた配役ではあるが、薄味な展開に終始しするのが残念。個々の役者のていねいな芝居はべつにして、作品としてはとくに面白いところもないの…

秀山祭九月大歌舞伎第三部(歌舞伎座)

昨年は吉右衛門が療養中で参加がならず「秀山祭」を名乗ることなく開催された九月歌舞伎座だが、今年は吉右衛門の一周忌として「秀山祭」が開催される。なんとも複雑で寂しい気持ちになる。今後は初代吉右衛門のみならず、二世吉右衛門をもしのぶ機会として…

エマニュエル・パユ SOLO Vol.3 (東京オペラシティコンサートホール)

現代最高のフルーティストのひとりであるエマニュエル・パユのソロリサイタル。テレマンの無伴奏曲と現代曲を交互に演奏する、独特かつ刺激的なシリーズの続編。18世紀なかばにつくられた前古典期のテレマンの音楽と、20世紀後半から現代にいたるいわゆる前…

七月大歌舞伎第二部(歌舞伎座)

七月大歌舞伎の第二部はこの時期にふさわしい夏芝居『夏祭浪花鑑』である。数か月後には團十郎の大名跡を襲名することになる市川海老蔵はすでになんどか団七を演じているが、これまでとはまたちがった印象を観るものにあたえている。 ほかの役者が演じるそれ…

七月大歌舞伎第一部(歌舞伎座)

『當世流小栗判官』のひさびさの上演。 上演時間の長い通し狂言を三部制の枠にあわせて刈り込む市川猿之助の試みも、これで何作品目になるだろうか。人気の高い小栗判官を短くカットすることには勇気もアイディアも必要だっただろうが、結果的にすっきりとま…

七月大歌舞伎第一部(歌舞伎座)

『當世流小栗判官』のひさびさの上演。 上演時間の長い通し狂言を三部制の枠にあわせて刈り込む市川猿之助の試みも、これで何作品目になるだろうか。人気の高い小栗判官を短くカットすることには勇気もアイディアも必要だっただろうが、結果的にすっきりとま…

七月大歌舞伎第一部(歌舞伎座)

『當世流小栗判官』のひさびさの上演。 上演時間の長い通し狂言を三部制の枠にあわせて刈り込む市川猿之助の試みも、これで何作品目になるだろうか。人気の高い小栗判官を短くカットすることには勇気もアイディアも必要だっただろうが、結果的にすっきりとま…

六月大歌舞伎第三部(歌舞伎座)

六月の歌舞伎座第三部は、はじめは片岡仁左衛門と坂東玉三郎による『与話情浮名横櫛』が予定されていたが、チケット発売の段になって仁左衛門の休演が発表され、演目そのものが『ふるあめりかに袖はぬらさじ』に変更になった。演目そのものが一部のチケット…

團菊祭五月大歌舞伎第三部(歌舞伎座)

目が覚めるようなといういう言葉がふさわしい、あざやかで若々しい『白波五人男』が見もの。尾上右近の弁天小僧と坂東巳之助の南郷力丸をはじめとして、この作品の次世代のあらたな可能性をも感じさせる充実ぶりに満足した。 いうまでもなくこの作品は音羽屋…

四月大歌舞伎第三部(歌舞伎座)

歌舞伎座第三部の『ぢいさんばあさん』が「珠玉の」という言葉のふさわしい傑作である。派手ではないがよくできた戯曲で、いわゆる新歌舞伎とよばれるジャンルの作品のなかでは比較的よく上演される。しかし役者によってこうも印象がかわるものかとあらため…